はじめに
レベニューシェアが変えたいのは、派手な制度の有無ではありません。
SES/ITの現場で起きやすい「曖昧さ」と「不安」を、会社の標準から減らすことです。
案件の内容すべてを会社がコントロールできない場面があるのも事実です。
だからこそ私たちは、会社が担保できる“透明性”と“守り方”を、制度と運用で実装することに向き合います。
その具体が、以下の6つの取り組みです。
6つの取り組み(一覧)
- ① 固定残業(みなし残業)をなくす
- ② 有給休暇を入社日から付与する
- ③ 給与支給日を翌月25日にする
- ④ 会社の取り分の使い道を共有する
- ⑤ 担当案件の情報を開示する
- ⑥ 待機や途中終了に備える仕組み



① 固定残業(みなし残業)をなくす
働いた分を、曖昧にしない。
この取り組みで変えたいこと
労務と対価の関係を明確にし、「残業が前提」になりやすい構造をなくします。
働いた分が見えない状態をつくらないことは、納得感と継続性の土台になります。
なぜ必要か
固定残業に頼ると、残業の実態が見えづらくなり、申請しづらい空気や“頑張り損”が生まれやすくなります。
それは個人の我慢で解決できるものではなく、会社側の設計でしか変えられません。
運用の考え方
- 残業が発生した場合の扱い(申請・承認・支給)の流れを、会社の標準として揃えます
- 申請しづらい状況が起きたときは、本人任せにせず会社が介入します
- 「残業が増える構造」そのものを放置せず、体制・条件・期待値の見直しに動きます
② 有給休暇を入社日から付与する
安心は、入社初日から。
この取り組みで変えたいこと
入社直後から「必要なときに休める」前提を用意し、不安のないスタートをつくります。
生活の安定は、長く良いパフォーマンスを出すための条件です。
なぜ必要か
環境が変わる入社直後は、体調・家庭都合・手続きなど、何かと負荷がかかります。
その時期に休めない状態は、不安を増やし、結果としてパフォーマンスを下げやすい構造です。
運用の考え方
- 入社日から有給を付与し、必要なときに使える状態を最初から用意します
- 申請・連絡のルールを整理し、現場が違っても迷わない導線をつくります
- 入社直後の取得が不利にならないよう、運用として扱いを揃えます
③ 給与支給日を翌月25日にする
生活の都合を、会社都合で後ろ倒しにしない。
この取り組みで変えたいこと
給与支給を「月末締め/翌月25日支給」に前倒しし、生活の安定につながる標準をつくります。
わずかな差に見えても、支払いタイミングや心理的負担に効く部分です。
なぜ必要か
業界では「翌月末支給」が多い一方、これは請求・入金のタイミングなど会社側の都合が影響しやすい領域です。
だからこそ、会社として“社員側に寄りやすい負担”を減らす標準に変えていきます。
運用の考え方
- 支給日を翌月25日に統一します
- 初期のキャッシュフロー影響は、会社の設計(バッファ)で吸収します
- 支給日を守ること自体を「会社の信用」と捉え、運用で徹底します
④ 会社の取り分の使い道を共有する
会社の取り分を、説明できる形にする。
この取り組みで変えたいこと
「会社が何を担っているのか」を見える化し、信頼の前提をつくります。
取り分は“隠すもの”ではなく、“何に再投資しているか説明できるもの”にします。
なぜ必要か
取り分が不透明だと、納得感が育ちづらく、不信が残りやすい。
その状態では、長期で良い関係が積み上がりません。だからこそ、会社の役割を言語化します。
運用の考え方
- 採用投資/セーフティ(残業・待機などの吸収)/ツール投資、のように大枠で共有します
- 数字の精緻さよりも、まず「型」をつくり、運用で更新します
⑤ 担当案件の情報を開示する
案件の判断材料を、見える状態に。
この取り組みで変えたいこと
参画前に「判断材料が揃った状態」をつくり、ミスマッチや不信(“話が違う”)を減らします。
単価だけでなく、商流や条件も含めて共有することで、誤解のない透明性を目指します。
なぜ必要か
情報がブラックボックスだと、当事者が判断できません。
結果として参画後のギャップが生まれやすくなり、疲弊や離職につながります。
これは個人の努力ではなく、会社の標準で改善できる領域です。
運用の考え方
- 単価だけでなく、商流・条件・役割・期間をセットで共有します
- 顧客都合で取れない情報は、曖昧にせず「不明/非開示」と明記します
- 単価は「給与そのもの」ではないことを説明し、誤解が生まれないようにします
⑥ 待機や途中終了に備える仕組み
不確実性の負担を、ひとりに背負わせない。
この取り組みで変えたいこと
待機や途中終了などの変動が起きても、影響が個人に偏らないようにします。
安心があるほど、長期で良いキャリア形成がしやすくなります。
なぜ必要か
市場変動や顧客都合は起こり得ます。
その影響が個人に集中すると、収入・評価・生活への不安が増え、短期目線の選択になりやすい。
会社が“守り方”を設計することが、結果として品質にもつながります。
運用の考え方
- 待機や途中終了が起きた際の動き方を、会社の標準として整えます
- 次案件への移行は、棚卸し→提案→面談→決定のプロセスで進めます
- 状況に応じて、条件・期待値・商流の見直しを含めて改善に動きます
最後に
これらは「書いて終わり」ではありません。
会社が整える。みんなで守る。必要なら、みんなで作り直す。
おもいやりを、仕組みにする。